猫を飼っていて、愛猫が毛布やクッションの上で足を「ふみふみ」する姿を目にしたことがあると思います。
私もスコティッシュフォールドのオス猫を飼っているのですが、よく「ふみふみ」をする姿を目にします。
私が寝ている横でゴロゴロと言いながら前足を左右交互に「イチ、二、イチ、二」と一生懸命に動かしたり、またキャットフードを食べている時に「イチ、二、イチ、二」と前足を動かしながら、クラゲのように「グーパーグーパー」と足元が開いたり。
猫が「ふみふみ」をしている時は、一緒にゴロゴロと鳴くことがほとんどだと思います。
そんな猫を飼っていて、よく目にする「猫のふみふみ」について
猫がふみふみするのはどんな時にするのか、猫は何歳までふみふみするのかを記事にまとめていこうと思います。
猫は何故ふみふみするのか
まずは飼い猫が、何故「ふみふみ」するのか。
それは、産まれたばかりの赤ちゃんだった頃、母猫に甘えていた名残だと考えられています。
猫のふみふみは別名で「赤ちゃん返り」とも言われています。
飼い猫がまだ私たちと出会う前に、母猫のミルクを飲んで育っていたわけなのですが、そのミルクを飲む際に足を「ふみふみ」して、おっぱいを刺激し、ミルクを飲んでいました。
また、自分が育った母猫のお腹の上はすごく気持ちがよく、甘えの一貫として足をふみふみしてリラックスしていたとも考えられています。
私たちが見ている飼い猫の「ふみふみ」ですが、これは赤ちゃんに戻っている姿がほとんどなのです。猫ちゃん自体は意識してやっているわけではないのですが、欲望が全面的に出てしまい、癖に近いとも言えるのではないかと私は思っています。
すべての「ふみふみ」が赤ちゃんに戻っている姿ではないのですが、「ふみふみ」をすること自体は赤ちゃん時代の何かに結びついていることは間違いないと思います。
では何故、今は母猫もいないのに「ふみふみ」するのか、
それは、現在の飼い主さんを母親であると勘違いしているからです。
それだけ信頼関係が成り立っているとも言えますね。
可愛い愛猫が足を「ふみふみ」としていたら、赤ちゃんに戻っていると思い、思う存分甘えさせてあげて下さい♪
猫が足をふみふみする5つの理由
- お腹が空いた時
- 甘えたい時
- 眠たい時
- 自分の匂いをつけたい
お腹が空いた時
猫はご飯を貰う前や、ご飯を食べている最中に、足を「ふみふみ」しながら「ゴロゴロ」と鳴くことがあります。
これは飼い猫が赤ちゃんだった頃、母猫のおっぱいを「ふみふみ」すればミルクを貰えていたことを本能的に覚えており、今でも「ふみふみ」することで欲求を満たせると思っているからです。
実際に我が家の猫も、ご飯を食べている最中は目を閉じて、とても幸せそうに前足を「ふみふみ」しながら「ゴロゴロ」と鳴いています♪
また肉球もクラゲのように「グーパーグーパー」と開いているのをみると、とても可愛くて癒されています♪( ´▽`)
猫がご飯を目を閉じてゴロゴロと鳴きながら食べているのは、ご飯がおいしくて満足している証拠でもあります!
甘えたい時
猫は飼い主のお腹の上や横で「ふみふみ」することがあります。
これは、飼い主に甘えている仕草の一つであります。
飼い猫が赤ちゃんだった頃、母猫に甘える時も同じ行動をして甘えていました。
今は飼い主が親であることを認識しているため、構って欲しい時、甘えたい時に「ふみふみ」することで猫なりの愛情表現をしているのですね♪
この仕草をしている時は、思う存分に甘えさせて上げて下さい!
お腹の上で「ふみふみ」している時などに頭などを撫でてあげると、目を閉じてゴロゴロと鳴きだす時もあります。これは猫にとっては最高の時間であり、飼い主との信頼関係を深める時間でもあるので大切にしたいですね。
眠たい時
猫は眠たい時にも「ふみふみ」をします。
赤ちゃんの時に、母猫の隣で「ふみふみ」することでリラックスし、そのまま眠りにつくことが多かったこともあり、現在でもその感覚を覚えているのですね。
また飼い主が寝ている横でも「ふみふみ」をするのですが、基本的に飼い主が寝ている側には、クッションや毛布など柔らかい素材が多いと思います。このような素材は母猫の柔らかさと似ていることもあり、本能的に「ふみふみ」が止まらなくなり、飼い猫にとっては最高に居心地の良い場所となっているのです。
私の飼い猫もよく私の被っている毛布の上で、「ふみふみ」しながら「ゴロゴロ」と鳴いています♪( ´▽`)その時は目を細めていて、とても幸せそうなので、見ている私も幸せな気持ちにさせてくれています♪
自分の匂いをつけたい時
猫は自分の匂いをつける時、マーキングの一種として「ふみふみ」をすることも稀にあります。
この「ふみふみ」に関しては赤ちゃんの時に戻っていないかもしれないですね。
猫の足の裏にも臭腺と言われる分泌腺があり、そこから自分の匂いを放出して匂いをつけます。そしてその場所や物を自分の物であると強調する行為を「マーキング」と呼んでいます。
しかし、「ふみふみ」によるマーキングよりも、猫は体を擦り付けるマーキングの方が一般的だと思います。体をスリスリと擦り付けるマーキングに関しては以下の記事で詳しく書いているので読んでみて下さい。
私の飼い猫もたまにですが、クッションや毛布など柔らかくない場所でふみふみすることがあります。これが恐らくマーキングによる「ふみふみ」なのですが、その時はゴロゴロとは鳴いていないです。
発情期によるふみふみ
生後4ヶ月ほどのオス猫は発情期が始まり、交尾の練習として「ふみふみ」をすることがあります。
これをマウンティングといいます。
腰を動かしながら「ふみふみ」したり、毛布などの柔らかいものを吸うのではなくて、噛んでいる行動がマウンティングとして見られる行動になります。
去勢手術をすることによりマウンティングをする回数は減っていきますが、時期が遅れてしまうと手術後もマウンティング行為を続ける恐れがあります。
オス猫のマウンティング行動はこの他にも「スプレー」や「大きな声で鳴く」などがあります。
またメス猫に関しても「前足のふみふみ」ではなく、「後ろ足でふみふみ」をすることもあります。このメス猫の「後ろ足をふみふみ」する理由として、「お尻の臭いを嗅いでほしい」という欲求からこの行動を取るとされています。
猫は何歳までふみふみするのか
猫は実際に何歳まで「ふみふみ」をするかについては、明確な答えはありません。
前述したとおり、猫が赤ちゃんの頃に戻って親猫に甘えていることから、親離れ出来ていない子は何歳になっても「ふみふみ」をし続けます。逆に親離れが出来ている子に関しては「ふみふみ」をしなくなる傾向があるということです。
猫が「ふみふみ」するのは性別によっても違いがあり、オス猫に関しては「僕は強いニャ!一人でも狩ができるニャ!」と自立心がある場合には基本的に「ふみふみ」する行動をあまりしないと言われています。
また、親離れが出来て「ふみふみ」をしなくなったと思っても、何かをきっかけに赤ちゃん返りをし、「ふみふみ」が復活することもあるそうです。
実際に私の友人の猫は10歳から「ふみふみ」が復活したそうです!笑
猫にも急に親が恋しくなる時があるのですね。この時はそっと見守ってあげて下さい。
我が家の猫はふみふみしないのは何故?
我が家の猫は現在1歳になりますが、今でも私の寝ている横で「ふみふみ」をしています。しかし友人の1歳になる猫は「ふみふみ」をしないそうです。
このことから、「ふみふみする猫」と「ふみふみしない猫」と違いがあることがわかります。
では何故、同じ猫なのに違いがあるのか。
猫により個体差はりますが、3ヶ月以上母猫と過ごした期間があり、うまく親離れ出来た場合には、「ふみふみする猫」は少なくなります。
猫は頭が良く、母猫は大体3ヶ月過ぎるぐらいで子猫が「ふみふみ」をしてミルクを飲もうとしても、突き返してしまうのですね。そうすることで子猫は「あれ?ふみふみしてもミルクは出ないんだ」と学習をします。
逆に母猫からそれを教わっていない子猫は、いつまでも「ふみふみするとミルクが出るぞ!」と思い込み、親離れが出来ないまま飼い主の手に渡ります。
ペットショップの子猫や捨て猫は、3ヶ月未満で母猫と離れて育つことがあるので、母親が恋しくなり、赤ちゃん返りをする猫が多くなると言われています。
実際に最初に紹介した、我が家の猫はペットショップにて飼い始め、友人はブリーダーさんから直接購入をしたそうです!
おそらく、友人の猫ちゃんは母猫と暮らす時間が長く、親離れが出来た後に飼われ始めたのではないでしょうか。私の飼い猫は母猫と暮らす時間が短くペットショップに行くことになり、親離れが出来ないまま我が家に来てくれたのだと思います。
なんか複雑な気持ちですが、母猫と暮らす時間が短かった分、今後も愛情をたっぷりと注いでいってあげたいと思います!!
「ふみふみしない猫」は逆に親離れが出来ている証拠なので、「ふみふみ」しないからといって不安になる必要はありません。
もしそれでも、「ふみふみ」させたいと思うのであれば、毛布など柔らかな素材をよく猫がいる場所に置いて上げると、もしかすると急に母猫を思い出し、「ふみふみ」することがあるかもしれませんよ。
ふみふみする事は良い事?悪い事?
- 繁殖を考えているオス猫はふみふみをしない方が良い
- 繁殖を考えていない場合はふみふみしてても問題ない
猫がふみふみ行動をする事に対して、良い悪いは、オス猫で繁殖を考えている飼い主であれば覚えておいたほうがいいと思います。
「ふみふみ」行動が見られるオス猫は、性的に成熟していないことが多く子作りがうまくいかない場合があると言われているためです。
いつまでも赤ちゃん返りをしていたら、人間でも子作りは難しそうですよね。笑
そんな男性は嫌だし、また男性も子作りに興味を示さないと思います。
猫でも同じなのではないでしょうか。
もし繁殖を考えているオス猫が「ふみふみ」をして親離れが出来ていない場合は、飼い主が教えてあげる必要があります。
「ふみふみ」をしていたら足を止めてあげたり、毛布など柔らかな素材の物を極力置かないように心がけるなど、対処してあげることで徐々に「ふみふみ」行動が減っていき、親離れが出来るかもしれません。
まとめ
猫が「ふみふみ」と「ゴロゴロ」していたら本当に癒やされますよね(・∀・)♪
この「ふみふみ」は飼い主との信頼関係の証でもあるので、飼い猫に「ふみふみ」されて嫌な気持ちになる人は少ないのではないでしょうか。
我が家のココちゃんも「ふみふみ」を未だにしていて、親離れが確実に出来ていないのですが、日が経つにつれ頻度が少なくなってきた気がします。
少し寂しい気持ちにもなりますが、立派に成長しているということもあり、温かく見守ろうと思います♪