猫ちゃんの歩き方がいつもと違ったり、頻繁に足を気にして舐めている。
そのような行動は、肉球を怪我している可能性があります。
肉球の怪我が悪化すると肉球が腫れ上がったり、血が止まらなくなったりします。
症状がさらに悪化してしまった場合は、歩くときに地面に触れるため歩行が困難になることもあります。
この記事では、猫ちゃんが肉球を怪我した時の原因や対処法をまとめています。
どのタイミングで病院に連れて行くべきか、病院での基本的な治療法も一緒に記載しています。
肉球にかさぶたが出来る原因
猫の肉球は毛が覆われていない部分であり、気づかないうちに怪我をしてる事があります。
猫が肉球を怪我する主な原因は以下の4つが挙げられます。
- すり傷/切り傷
- 火傷
- 爪が肉球に刺さる
- 舐め続ける
擦り傷・切り傷
肉球の擦り傷や切り傷で病院に来る猫は、放飼いをしていることが多いです。
外には危険な物がたくさん落ちていますが、気付かずに踏んでしまった場合、怪我をする可能性が高くなります。
他にも、野良猫など縄張り争いに巻き込まれて、肉球を怪我することもあります。
しかし、室内で飼ってるから安心ということはありません。
室内飼いでも怪我をすることがあります。
猫は犬とは違い高いところに登れるため、飛び降りた場所が悪かった場合、擦りむいてしまったりします。
猫は狭い場所を好む習性があるので、飼い主さんが気をつけていても、目の届かないところで危険物を踏んでしまい、怪我をすることがあるので注意が必要です。
外から帰ってきた時は、足の裏を軽く拭いてあげ、怪我をしていないか確認してください。
室内での目の届かない所にいた場合も同様に、肉球のチェックをし、怪我がないか見てあげましょう。
火傷
肉球を火傷した場合、痛みを伴うことで必要以上に肉球を舐めてしまい、そこから出血して症状が悪化することがあります。
キッチンなど出入りが自由にできる環境であれば、調理中は特に熱くなったヤカンや鍋があるので注意が必要です。
他にもストーブの上に飛び降りてしまったり、アイロンに触ってしまったりと、火傷をする危険性は日常に潜んでいます。
調理中などはケージに入れて対策をするなど、猫にとって安全な環境作りが大切です。
爪が肉球に刺さる
肉球から血が出るケースの中で一番多いのが、肉球に爪が刺さっていることです。
爪切りが出来ずにそのままにしていると、巻き爪になり肉球にまで爪が達してしまいます。
猫は爪研ぎをしますが、爪研ぎだけでは爪を短くすることが出来ません。
気づいた時には爪が刺さってしまっているケースが多いです。
こまめに爪をチェックし、伸びてると感じた時は爪切りを行って下さい。
自宅での爪切りが難しい場合は、動物病院で切ってもらうことができます。
舐め続ける
肉球が痒かったり何か違和感がると、その部分を気にして舐めるということがあります。
一時的なものであれば問題はないのですが、小さな傷でも肉球を頻繁に舐めている素振りが見られる場合は、悪化する原因になります。
猫の舌はザラザラとしているため、傷口を広げることになり、舐める事で傷口から菌が入り化膿する可能性があります。
肉球を気にしている様子があれば、傷などがないか確認してみてください。
肉球を怪我した時の対処法
肉球の怪我を発見した時は、焦らずに傷口を観察してください。
猫にとってすごく大事な肉球なので、どのように対処したらいいのかお伝えします。
お家で様子を見ていいケース
かさぶたになっている
かさぶたは傷が治る時にできるものなので、通常のかさぶたの色(赤や茶)であれば心配する必要はありません。
擦り傷や浅い切り傷があった場合は、ティッシュで出血部分を拭き取ってあげて下さい。
すぐに血が止まったり、腫れなどがみられない場合は、患部を水洗いしワセリンを塗って対応します。
ワセリンは薬局などに売られている物を使用して大丈夫です。
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怪我を気にしていない場合
肉球に傷を見つけた場合、飼い主さんは気になり心配になると思います。
猫ちゃんが肉球を舐めたり、痛がる様子や気にする素振りが見られなければ、自然治癒に任せても問題ないでしょう。
病院へ行った方がいいケース
かさぶたがジュクジュクしている
かさぶたが黄色や緑色などの異常な色をしていたり、かさぶたが湿ったままの場合は注意が必要です。
傷が深くて血が止まらない
傷口が深かったり、大きい場合は血が止まりにくいです。
ティッシュで拭き取っても血が止まらない場合は、出来るだけ早めの受診が必要になります。
腫れている
切り傷や擦り傷の炎症で赤く腫れたり、火傷が原因で水脹れのように腫れる事があります。
その場合は歩くのもつらくなるので、早めの受診をおすすめします。
上記のような症状が見られる場合は、すぐに病院を受診することをお勧めします。
そのままにすると、舐めてしまったり、トイレなどの汚れた部分を踏んだりと、怪我の悪化に繋がります。
怪我をしてる部分を無理に触ろうとすると、猫ちゃんは痛みから攻撃的になってしまう為、怪我を発見したら出来るだけその部分は清潔に保つようにし、早めの受診をお願します。
してはいけないNG行動
かさぶたを無理に剥したりしない
かさぶたを無理に剥がしてしまうと、また出血してしまったり、菌が入り、傷口の悪化に繋がります。
人間の薬を傷口に塗らない
人間の塗り薬は、猫にとって舐めると有害なものもあります。
刺激が強いオキシドールなどは傷口に染みるため、痛みで暴れてしまう可能性があります。
猫は強い皮膚の再生力、免疫力を持っているので、ある程度の傷は自分の力で治せます。
動物病院での基本的な治療法
病院ではどのような処置が行われるのか、怪我の種類で処置内容も変わってきますが、肉球を怪我した時の基本的な治療法をお伝えします。
- 傷口の洗浄
- お薬の処方
- 傷口の保護
傷口の洗浄
傷口が汚れていたり、血がついていて傷口の確認が取れない場合は、洗浄を行います。
猫が舐めるだけでも菌が入ってしまうため綺麗にしてあげます。
お薬の処方
化膿させないために抗生物質の飲み薬が処方されます。
塗り薬を塗ったとしても、肉球という部位はどうしても地面につくので、舐めてしまいます。
また、包帯を嫌がる猫も多く、丁寧に巻いても取ってしまうため、基本的には飲み薬が処方される事が多いです。
飲み薬を嫌がる場合はこちらをご参考にして下さい。
傷口の保護
薬を飲んでいても、傷口を舐めてしまっては意味がありません。
出来るだけ傷口は清潔に保てるように心がけてください。
傷口を清潔に保つために、病院からはエリザベスカラーをすすめられる事が多いです。
可哀想だからといってエリザベスカラーを外すと、逆に治りが遅くなる場合があります。
すごく嫌がるようであれば以下の記事が参考になります。
ご飯時など、飼い主さんが見てあげられる時は外してもらって大丈夫です。
エリザベスカラーを外している時に、傷口を舐めそうであれば止めてください。
可愛いデザインのエリザベスカラーもあります♪
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・猫ちゃんに合ったサイズを選ぶようにします。小さすぎず、大きすぎないサイズがいいです。
・柔らかすぎる素材は傷口に届いてしまうのである程度の硬さを選びましょう。
まとめ
怪我を発見した時はビックリするかもしれませんが、落ち着いて傷口の観察をして、猫ちゃんの様子をしっかり見るようにしてください。
どんなに小さな傷でも、心配で気になるようであれば、迷わずに動物病院で相談してください。