この記事を見ている人は、現在飼っている猫ちゃんが何かしらの理由でいなくなり、必死に探そうとしている人ではないでしょうか。
まずは落ち着いて下さい。
この記事では『逃げてしまった猫を効率よく見つける方法』を解説しています。
家の周りを捜索しても、中々猫が見つからない人に向けて、具体的な見つけ方を説明しています。
以前に「志村動物園」のTV番組で紹介されていた、『ペット探偵遠藤さん』の猫の探し方が具体的でとても分かりやすかったので、そちらを参考に記事をまとめています。
探すのに必要がないと思った細かな情報などは全て省かせていただきます。
※これは私が考える最善の探し方となっています。他に効率の良い探し方があるかもしれませんが、ご了承下さい。
それでは以下の手順から進めていきましょう。
半径50m〜100m以内を探しましたか?
猫がいなくなってすぐの場合は、いなくなった場所から半径50m〜100mの範囲を細かく探し回って下さい。
猫は初めての場所ほど怖気づいてしまい、そんなに遠くに行くことは考えにくいからです。
もし猫がいなくなってからまだ半径50m〜100mの範囲を探していない人は、この記事を読むのを止めて、今すぐに探しに行って下さい。
保健所に連絡をいれる
半径50m〜100mの範囲を探して猫がいなかった場合、保健所に連絡を入れるようにして下さい。
迷子になった猫は、飼い主の知らない間に保護されていて、保健所に預けられている可能性があります。まずは保健所に確認と届け出を出すようにしましょう。
保健所の調べ方や、詳しい内容が分からない方は、以下のサイトに詳しく載っていますので参考にして下さい。
マイクロチップの埋め込み登録をしている猫ちゃんでも、保健所からの連絡を待つより1アクションを起こしておくことをお勧めします。
自分の猫の特徴など保健所に伝えておくことで、見つかった時にいち早く連絡がくるかもしれません。
保健所の方も人間であり、必死さを伝えることで心が動くはずです。
猫を見つける捜索方法
まずは協力してくれる人を見つけましょう!
一人よりも二人。
二人よりも三人。
一人でも大丈夫なのですが、人数が多いほうが当然捜索範囲も広がり、見つかる可能性が確実に上がります。焦って一人で探す前に、出来るだけ協力者を増やすことを考えて下さい。
ここからが本題になります。
私が勧める捜索方法とは、『昼と夜の時間を使い分けて、効率よく探し方を変える』ことです。猫は昼よりも夕方の暗くなり始めたころや、太陽が昇る朝方に、行動を起こしやすいと言われています。
昼間に探すよりも、薄暗い時に探したほうが見つかりやすいということです。
昼間にやるべき捜索方法
昼間でも飼い主さんはソワソワして気が気でないと思います。
大丈夫です。昼間でもしっかりと捜索に対する努力が必要となります。
それは、チラシを作成することです。
昼間はチラシを作成し、ビラを配りまくることです。
- ペットショップ
- 動物病院
- 近所の家やマンションにポスティング
- 許可を得て電柱などに貼る
特に大事なのが、ペットショップや動物病院に貼ってもらうチラシも大事なのですが、自分の足で近所にポスティングして配ったビラのほうが効果が高いということです!
考えてみてください、自分の家のすぐ隣にペットショップや動物病院がありますか?
ペットショップで見た捜索チラシの内容を覚えてますか?
前述したとおり、協力者を増やす為には直接ポスティングして配ったチラシのほうがインパクトがあり、見てくれた人の記憶に残りやすいのです。
また猫は逃げてしまっても基本的に遠くに行く可能性は低いです。
近隣から協力者を増やす為にも半径500m以内の住宅にひたすらポスティングをするようにして下さい。
昼間はより多くの人にビラを見てもらうことに時間を使い、努力するようにして下さい。
一人の目で昼間探すよりも、より多くの目を増やすことを考え、見つける為の根回しをしておくことのほうが非常に効率的です。
ビラの作成については最後のほうに説明と、無料でダウンロードできる資料をご用意しておきますので、よろしければお使い下さい。
また、SNSの配信の仕方についても合わせて記載しておきます。
- チラシの作成
- ビラを配りまくる
- SNSの配信
- 連絡を待つ
- 軽い睡眠
暗くなり始めたころの捜索方法
暗くなり始めたころに自分の足で捜索を開始します!
暗い時間帯の女性一人での捜索は非常に危険です!
協力者を見つけて複数人で探すか、男性の方にお願いするかで対応するように心掛けて下さい。
暗くなり始めたころが本当の勝負です!
- 太陽が沈む夕方頃。
- 太陽が昇る前の深夜の時間帯。
夕方の暗くなり始めてからの時間帯は、チラシを見てくれた人からの連絡がくる可能性が非常に高くなります。すぐに電話に出れる状態にして下さい。
それでは、ここから自分の足で捜索する『具体的な捜索方法』を説明していきます。
- 自宅から半径500mの地図
- 赤いマジックペン
- 猫の匂いがついている毛布等
- 大好きなおやつ
- いつも使用しているおもちゃ
- ライト
- 携帯電話
- リュック型、ショルダー型のキャリーバッグ
マジックペンで地図に印をつける
用意した地図の使い方ですが、
①野良猫のいる位置に印を付けていく。
②道路や川がある場所より内側に太枠を入れる。
こんな感じです。
広い範囲で捜索を行うよりも、飼い猫がいそうな確率の高い場所を攻めるほうが、見つかる可能性が高くなるからです。
自宅から一番近い赤枠の範囲内から重点的に探していき、さらに野良猫がいないエリア(青枠)を特定して、見つける可能性を上げていきます。
※青枠は猫が隠れている可能性が高いポイントを目印にしています。
捜索範囲を狭める方法として2つ紹介します。
①野良猫のいる位置に印を付けていく
猫にはそれぞれの縄張りがあるのはご存知ですか?
人間でいう自分の土地や家だと思ってくれたら分かりやすいかもしれません。
自分の家に知らない人が勝手に入って来たら、必死に追い返そうとして警察に連絡すると思います。
自分の縄張りである場所に違う猫が入ってきたら、必死に追い返すのです。
また、猫は縄張りを強調する為に『マーキング』という自分の匂いをつけて、他の猫を寄せ付けないような習性があります。
野良猫がいる付近には、その野良猫の匂いがついており、飼い猫は自ずとその位置から遠ざかろうとするはずです。
結果、『野良猫』がいるその場所付近には、『飼い猫』がいる可能性は非常に低いということが分かります。
そして野良猫のいる位置に印をつけていき、捜索範囲を狭めていきます。
②道路や川がある場所より内側に太枠を入れる
猫が見つかった事例として、意外と家の近くで見つかることが多いことは知っていますか?
それにも理由があり、猫は交通量のある大きな道路や、嫌いな水がある川を避けようとします。
単純に怖いからです。
また、逃げてしまった猫は不安から興奮状態になっていることが予想されます。
縄張りの話をしましたが、猫は自分の匂いがついている家が落ち着く場所であり、自分の匂いがついていない外の世界に、大抵の猫は臆病になるからです。
自宅付近だと薄っすらと自分の匂いが残っている可能性があり、匂いから遠ざかる位置に移動するということは考えにくく、臆病な猫ほど、その場所から移動できないということです。
以上の①と②を地図に印をつけていき、自宅に近い場所から徹底的に捜索をしてみて下さい。
猫の匂いがついている毛布等を置いてみる
先程説明した通り、猫は自宅付近にいる可能性は非常に高いです。
なので、飼い猫が愛用していた匂いのついている毛布や、クッション、おもちゃ等、匂いがついてそうな物であれば何でも大丈夫ですので、自宅付近に置いてみましょう。
匂いの付いた物と一緒に、いつも食べているご飯も置くようにして下さい。
置く場所は、住んでいる土地や環境にも異なると思いますが、以下参考にしてみて下さい。
- 玄関前
- 駐車場
- 庭
- ベランダ
- 近くの公園
- ロビーの前
- 駐車場
- 近くの公園
※マンションやアパートは管理人に事情を説明し、許可を得てから設置するようにして下さい。
遠藤さんは、この時に業務用の捕獲機とカメラを一緒に罠として設置していたのですが、一般人の私達はそんな物はすぐに用意できないと思います。
用意出来るのであれば、捕獲機も一緒に設置することがベストです。
以下、私が考える捕獲機が準備できない場合のやり方を説明します。
匂いが付いている物+ご飯の設置をする
【1日目】
設置のみ。(出来る人はここでカメラを設置)
夜の捜索から戻った後に、ご飯が減っているかの確認を行う。
【2日目】
■ご飯が減っていた場合
再度同じ設置を行い、プラスして携帯などのカメラを設置し録画し続ける。(自分の猫か確認する為)
■ご飯が減っていなかった場合
違う場所に置き換えてトライする
【3日目】
■自分の猫の場合
確実に家の付近にいるので、重点的に家の付近を捜索するに切り替える。
■ご飯が減っていなかった場合と野良猫だった場合
違う場所に置き換えてトライする
餌が減っていない、野良猫が食べている場合などは、飼い猫がいてそうな場所に設置を変えていき、何度も挑戦してみて下さい。
一軒家の庭等にカメラを設置するのは大丈夫かと思いますが、マンションなどの共用スペースにカメラを設置する場合は盗難される恐れがあります。
必ず自己責任でお願いします。
もしスマホでカメラを設置する場合には、ロック画面を設定し、解除をせずに録画を実行するようにして下さい。
猫が隠れていそうな場所の探し方
逃げた猫は怖気づき、暗い場所なら何処でも隠れている可能性が非常に高くなります。
- 駐車場の車の下
- 草木の間
- 家を仕切る外壁の裏
- 溝の下
捜索している時は、上記以外にも自分が見て暗いと思う場所は、細かくライトで照らし探してみて下さい。
溝など入り組んだ所で直接目で確認できない場所は、携帯のライトを照らしながな録画することで確認することが出来ます。
名前を呼びながら捜索することも良いのですが、大きな声は出さずに、いつも家で名前を呼んでいるトーンぐらいにして下さい。
大きな声で名前を呼ぶと返事が返ってきたのに聞き取れないことや、近所の迷惑になる可能性があります!
- 地図で捜索範囲を狭めていく
- 匂いのついた物でおびき寄せる
- 絞ったエリアの自宅付近から捜索する
- 大きな声は出さないように
見つけた時の対処法
猫を見つけた時の対処法として、以下の物が必要になります。
捜索時には必ず持っておくようにして下さい。
- リュック型、ショルダー型のキャリーケース
- ご飯、もしくはおやつ
- おもちゃ
- タオル
また猫を見つけた際には、守ってほしいことが一つだけあります。
『絶対に慌てない事』です。
猫は知らない場所で飼い主さんを見ても興奮状態になっており、追いかけて捕まえようとしても100%の確率で逃げてしまいます。
遠く離れた位置から、徐々にゆっくりと近づいていくことをお勧めします。
猫を見つけた時の手順
① | いつもの声の大きさで名前を呼びながら、ゆっくりと近づいていく。 ※この時におもちゃを持ちながら近づいていくことも効果が見込めます。 |
② | ある程度の距離が近づいたら、ご飯やおやつを開封し、その場で待つ。 ※決して自分からは近づかない |
③ | ゆっくりと静かにキャリケースを開けて、連れて帰る準備をしておく。 |
④ | 猫の警戒心がとけ、ご飯やおやつを食べ始めてから数秒後に捕まえる。 ※この時凄い勢いで猫は暴れる事があるので、しっかりと抱きかかえて離さないようにして下さい。 |
⑤ | 素早くキャリーケースに入れて連れて帰る。 |
以上が私が勧める手順となるのですが、ここで大事な事は、猫の警戒心を解いてあげることを意識するです。
決して焦らずに、無理に捕まえようはせずに、猫が心を開き始めてから捕まえること!
捜索にかける日数について
私が今までに説明したやり方で、1週間経っても猫が見つからない場合は、最後の手段としてペット探偵に相談するのも良いかもしれません。
ペット探偵の費用相場は
3日間の依頼/50,000円〜100,000円になります。
依頼する場所やペット探偵によって価格は変動します。
決して安い値段ではないですが、やはりプロに任せることも一つの手だと思います。
プロにお願いしても、もちろん必ず見つかるということはないのですが、自分が出来る最善の努力をしても見つかれないのであれば、後はプロに任せて祈ることぐらいが、最後の手段になると思います。
■発見率が高いペット探偵
チラシの作成方法とSNS配信の仕方について
チラシの作成方法
エクセルで捜索チラシのテンプレートを作成したので、よろしければお使い下さい。
情報と写真をご自身の物に差し替えれば、A4サイズでのチラシを印刷することができます。
■自宅に印刷機がある場合
①エクセルファイルを開き、情報と写真を入れ替えて下さい。
②入れ替えが完了したら、パソコン画面の一番上にあるファイル→プリントでA4サイズの印刷が出来ます。
■自宅に印刷機がない場合
①エクセルファイルを開き、情報と写真を入れ替えて下さい。
②入れ替えが完了したら、パソコン画面の一番上にあるファイル→名前を付けて保存→フォーマットでPDF→保存
③保存したPDFデーターをUSBメモリー、もしくはSDカードに入れて、コンビニでカラー印刷※コンビニでの印刷の仕方は店員さんに聞けば、詳しく教えてくれます。
エクセルファイルは下記のDOWNLOADをクリックするとダウンロードが開始されます。
SNSの配信の仕方
SNSとは、ネットを通じて色んな人とコミュニケーションが取れるサービスです。
猫がいなくなって協力してほしいと配信すれば、それを見た協力者がさらに同じ内容を配信してくれることもあります。
1人→10人、10人→100人、100人→1000人、1000人→10000人
以上のように協力者が増えれば増えるほど、より多くの人に自分が伝えたいことを知らせることが出来るのです。
SNSを日頃から使っている人は知っていると思いますが、SNSの主流として、Twitter、Instagram、Facebook、LINE等があげられます。
他にもSNSは沢山ありますが、今はこの4つが一番拡散力が高いので抑えておいて下さい。
このSNSを使い、飼い猫の以下の情報を発信します。
- ①飼い猫の特徴が分かる写真
- ②猫種と特徴
- ③どの付近でいなくなったか
- ④出来れば飼い主の電話番号
※電話番号を記載すれば、多くの人に自分の電話番号が流出します。
以上を記載してSNSに投稿をするのですが、チラシと同じような内容であれば大丈夫です。
ここからSNSを使い、情報を発信していく説明をしようと思うのですが、そもそもSNSを今から始める人は配信をしても効果が見込めません。
それは情報を配信しても、友達(フォロアー)がいなければその内容は誰も見てくれないからです。
ネットの宇宙にプカプカ浮いているだけの記事になります。
記事の内容を沢山の人に見てもらいたいのであれば、毎日コツコツと友達(フォロアー)を増やす努力が必要となります。
しかし、今はそんな時間や労力を使う余裕は無いはずです。
なので、SNSの配信の仕方ではなく、より多くの人に情報を見てもらう為の方法を説明していきます。
多くの人に情報を見てもらう為に
インターネット、携帯、パソコンなど、使い方が分からず苦手な人は多いのではないでしょうか。
苦手な人が今大事な時に、SNSを使い始めても正直に時間の無駄です。
それであれば、自分の足で捜索をしているほうがよほど効率的です。
しかし、SNSは強力です!
SNSを使い情報を発信したほうが、効果は絶大なのです。
どうすればよいか。
それは、自分で配信するのではなく、配信をしてもらうことです!
他力本願で構いません。
子供、孫、隣人、職場の同僚、通りすがりの若い人、ペットショップにいる従業員、友達、など例を上げれば沢山いますよね。
しかも例で上げた人が情報を配信してくれるとなると、その周りの友達もご近所さんである可能性が高くなります。
そうなると、近所内でネットを通じて情報提供ができるようになり、猫を見かける人の確率も高くなっていきます。
SNSでどんなに友達(フォロアー)が多くても、有力な人に情報を提供できなければ全く意味がありません。
有力な人に情報を見てもらう為にも、今は人を頼りまくって下さい。
お願いするにも勇気がいると思いますが、今も愛猫は一人で怯えています。
是非協力者を増やして下さい。
また、ネットに詳しそうな人に相談することから始めるのも良いかもしれません。
SNSで友達が少ない人に向けて
SNSのアカウントを持っていて、使い方も知っている。
しかし、フォロアー数が少なくて情報を配信しても効果が無い人に向けての情報発信の仕方を説明していきます。
SNSを利用する人は大抵ペット専用のアカウントを立ち上げて運用しています。
ネコ専用アカウントで運用している人も大勢います。
サービス別に説明していきます。
■Twitter
フォロアーの多い猫アカを持っている人に直接メッセージでRTをお願いする。
50通送れば、2RTくらいしてくれるはずです。
それだけで効果は絶大です。
■Instagram
毎日3回ハッシュタグをつけて投稿する。
猫に関するハッシュタグも良いですが、地域に関するハッシュタグのほうが効果があります。
例:#○○町 #○○市 #○○駅
■Facebook,LINE
タイムラインや投稿を使い、より多くの拡散をお願いする。
SNSを使用して多くの人に情報を見てもらうことも大事ですが、大切な事は、より有力な人に情報を見てもらうことです。近所の人に見てもらえるように考えて発信するようにしましょう。
最後に
愛情を注がれている猫であれば、逃げたくて外に出てしまったのではなく、好奇心から飛び出していることがほとんどです。
そして帰りが分からなくなったり、怖くなってその場所から動けなくなったりと、猫も帰りたいのに帰れない状況なんだと思います。
よくSNSの投稿で捜索のお願いをしている人を見かけます。
その投稿を見た時、私にも何か出来ないかと心苦しくなります。絶対に戻してあげたいと思うのですが、具体的に私が出来ることは少なく、モヤモヤした気持ちで応援することぐらいしか出来ませんでした。
今回この記事を書いたのは、捜索の仕方を具体的に記載することでほんの少しでも捜索の協力が出来るのではないかと思い、書くことにしました。
私に出来る事は今も少ないですが、可愛い愛猫が飼い主さんの元に戻ることを願っています。
もし猫を見つけることが出来たら、コメントをいただけると大変嬉しいです。