猫と一緒に暮らしていて、可愛さのあまり無理やり撫でたり、追いかけ回したりしていることはありませんか?
私は現在スコティッシュフォールドの『ココちゃん♂』を飼っているのですが、旦那はココちゃんが可愛すぎるらしく、必要以上に追いかけ回したり、抱っこして降りたがっているのにも関わらず無理やり抱っこを続けています。
その結果、旦那が仕事から帰ってくるとココちゃんは急に運動会が始まり、捕まらないように必死に逃げている光景が目につきます。
旦那も嫌われたくてしているつもりはないのですが、やはりココちゃんと家にいる時間が少ない為か、猫の性格や特徴、またココちゃん自身の性格を掴めていないような気がします。
可愛い飼い猫に好かれたいと思うのであれば、まずは猫が嫌いな行動パターンを知ることが大事だと思います。
そこで今回は、猫に嫌われる9つの原因と行動を飼い主目線でお伝えしようと思います。
この記事では猫に嫌われる原因と行動を知ってもらうことで、生活での改善点が見つかり、愛猫との信頼関係が深まることを目的にし、執筆しています。
猫に嫌われる9つの行動と原因
旦那がココちゃんにしている行動の中で、明らかに嫌がっていそうなことをネットや猫雑誌などで調べて内容をまとめてみました。
その他にも、猫を飼っている友人にも話を聞いたり、猫の扱いがひどすぎる飼い主さんを見た時の情報も合わせてまとめています。
しつこく構ったり追いかけ回す
猫は犬とは違い、大変気分屋です。構ってほしい時には近づいてきて甘えてきたり、ほっておいてほしい時には一人でのんびりと過ごす生き物です。
そんな気分屋の猫は、必要以上に構われてしまうと嫌気をさしてしまいます。
猫は嫌な思い出は記憶に残りやすく、『この人は嫌いな人ニャ!!』と覚えてしまうのです。
飼っていて分かる事は、猫は本当に暗記力が良いということです。
例として上げれば、朝になると猫に起こされた経験はないでしょうか?
その時間帯は大体朝のご飯を猫に与えている時間ではないでしょうか?
そうです、猫はご飯の貰える時間を覚えていて、その時間になると『ご飯が貰えるニャ!お腹減ったニャ!』と催促をして起こしにきているのです。
正確には、時間というよりかは日の出と共に差し込む光の入り方や、体内時計のご飯からご飯までの時間の経過を計り、催促にきているように思います。
どちらにせよ、覚えているからこそタイミングよくご飯を催促できているのです。
その暗記力の良さはもちろん前述した通り、嫌な事も覚えてしまうのです。
猫は大抵、嫌な事がある場合はサインを送っていると思います。
追いかけて逃げるのは楽しくて逃げている場合もありますが、口を開けて『ハァハァ』と呼吸をしているのにも関わらず、しつこく追いかけるのは絶対にNGです。
また猫が追いかけられるのを止めてほしい時には、その場で落ち着くことが多いです。
落ち着いたのにまた追いかけるような素振りを見せる事もNGです。
ある程度のコミュニケーションをとる上で、遊ぶことは良い事ですが、行きすぎると逆に猫のストレスとなってしまい、しんどい人、面倒な人と記憶に残ることもあるので、十分な注意が必要です。
撫で回す
撫でる行為もしつこく撫で回すと猫は嫌気を差すことが多いです。
実際に、旦那の実家にココちゃんを連れて行った際、お父さんがよくココちゃんを撫で回しています。
旦那の実家は皆がペット大好き家族で、ココちゃんを連れていくといつも大喜びしてくれます。
私としては大変嬉しいのですが、ココちゃんからすれば、しつこいぐらいに構われて撫でられているので不機嫌になっています。
そして最近では、旦那のお父さんが手を伸ばそうとすればものすごい猫パンチを繰り出しているのです。
ココちゃんはお父さんの声や匂いを覚えてしまっているので、その対象の人物が手を伸ばそうとしたら、完全拒否モードになってしまいました。
猫は撫でて欲しい時や、甘えたい時などはよくお腹をみせたり、目を閉じたりすることが多いです。その時は撫でてあげれば信頼関係は深まると思います。
しかし、撫でている最中に尻尾が左右に『ブンブン』と動き始めたら、撫でるのをヤメてあげたほうが良いです。
他にも尻尾以外に、撫でている手を掴み足で『カリカリ』し始めた時や、噛み付いてきた時なども撫でるのをヤメるポイントになります。
無理やり抱っこする
記事の冒頭にも書きましたが、旦那はココちゃんが降りたがっていてもずっと抱っこを続けてしまっています。
そうすることでココちゃんは抱っこをされる事自体を嫌がってしまい、その人物が近づくと逃げてしまうこともあるのです。
実際に私が抱っこしてもココちゃんはすぐに抱かせてくれますし、私の腕の中ではすごく気持ちよさそうにしています。
旦那が抱っこをするとすぐに降りたがるのは、間違いなく「降りたい時に降りれない人」だと覚えてしまっているからです。
また抱っこは、信頼関係がないと出来ないと私は思っています。今は抱っこが出来なくても、信頼関係を徐々に築いていくことで必ずできると思います。
焦って無理やり抱こうとすれば、かえって逆効果になることもあるので、少しづつ焦らずに猫のやりたいように我が儘を聞いてあげ、実践していけば信頼関係は築けていけるはずです!
「撫でて欲しい時に撫でてあげる」「ヤメてほしい時には手を止めてそっとしておく」
体を『クネクネ』と動かし始めたり、前足や後足を抱いている人の顔に『ペシペシ』とし始めた時には静かに下ろしてあげて下さい。
タバコや柑橘系の匂い
猫はタバコの匂いや柑橘系の匂いが大変苦手とされています。
柑橘系の匂いについては、以下のサイトで詳しく書いていたのでリンクを貼り付けておきます。
タバコの匂いについては私の旦那も喫煙者であり、タバコを吸い終わってすぐにココちゃんに近づくと決まって逃げ出しています。
私は香水をつけないので、ココちゃんが香水の匂いが大丈夫かどうかは分かりませんが、猫は嗅覚が人より優れているので、これからも付けようとは思いません。
実際に道を歩いていて香水がきつい人とすれ違うと、『クサッ!!』って思った経験もあるので、猫はそれ以上に嫌な思いをしていることは間違いないと思います。
匂いに敏感な猫を気遣って環境作りを心がけていれば、きっと猫も居心地の良い場所でくつろいでくれると思います。
低い声や大きな声を出す
猫は嗅覚以外に聴覚も人より優れており、人間の3倍耳が良いと言われています。
また男性よりも女性の声質の方が猫は好きだということです。
以下のサイトに詳しく書いてありました。
正直に「低い声」や「高い声」の違いで好き嫌いを判断しているかはココちゃんからは分かりません。
しかし、「大きな声」や「大きな音」に関しては凄く嫌がっているように思います。
私がテレビでスポーツ観戦をしている時に、興奮して急に大きな声を出すと飛び跳ねたこともあったので、猫にとっては大きな音は苦手であると推測できます。
ずっとうるさい訳ではないので、それだけで嫌われることは無いと思いますが、必要以上に大きな声で怒り続けたりすると、猫にとっては嫌う対象になることも十分あり得ると思います。
また人だけではなく、「工事現場の音」「サイレンの音」なども頻繁に聞こえてしまう環境も、猫にとっては落ち着けない場所となってしまうので避けた方が良いと思います。
猫を叩いたり、身体を押さえつける
猫を叱りつける時に叩いたり、身体を押さえつけて躾をしていないでしょうか?
この行為は絶対にNGです。
気の弱い猫ちゃんだと「痛い思いをさせられる人」と認識してしまい、近寄ること自体避けてしまう恐れがあります。
私は一度、ココちゃんをケージに入れる時に足を誤って挟んでしまったことがあります。その時ココちゃんは『ニャ!』と鳴いてしまいました。
次から私も気をつけてココちゃんをケージに入れるようにしているのですが、ココちゃん自身も一度痛い経験をした事を覚えており、ケージに入れて扉を閉める前には足を出さないようなりました。
私もココちゃんが悪さをした時に感情的になることはあるのですが、絶対に手を出したり、力で身体を押さえつけたりはしていません。
目を見て「ダメッ!!」と何度も注意したり、あまりにしつこい場合はケージの中に入れるようにしています。
実例として、以前ココちゃんは私たちが食事をしている時に何度もテーブルの上に上がってきていたのですが、何度も注意して下ろすことを繰り返しいくうちに、私たちが食事をしている時にはテーブルに上ってくることはなくなりました。
食事が終わったらすぐに上がってはきますがw
何度も優しく注意することで、ダメな事だと猫は認識できるので上手に躾をしてみて下さい。
私がオススメする猫の叱り方は、
- 悪さをする度にケージに入れる
- 『ダメ、ストップ』など言葉を連呼する
- 目を見て注意する
- ダメな事をしている場合は正しい行為を身体に覚えさせる
※他のサイトでは霧吹きなどで注意を逸らすと載っていましたが、私はあまりオススメしません。
ココちゃんは今では『ダメ、ストップ』の言葉で悪さが止まるようになりましたよ♪
尾尻や足を引っ張る
猫は「暗い所」や「狭い場所」を好み、その場所から出てこなくなることがあります。
その時に無理やりその場所から出そうと、尻尾や足を引っ張る人がいるそうです。
旦那はペット用品を扱う会社で働いており、商品撮影に携わっています。
もちろんモデルとして猫を撮影することもあるそうですが、飼い主さんが猫の尻尾を引っ張っているのを見たことがあるそうです。
旦那はそれを見て、さすがに注意したそうです。
基本撮影は、猫ちゃんありきの撮影となるので猫が最優先されるそうです。なので、出てこなければ『鳴くまで待とうホトトギス』の精神で、ずっと待っているそうです。
猫ちゃんの撮影は時間が掛かるとのことでした。
話が逸れましたが、人間も足を引きずられたりすれば嫌な気持ちになりますよね。
絶対に猫ちゃんも同じ気持ちです。
やられて嫌なことは猫にもしない!
単純にそれだけです!
爪切り、耳掃除、歯磨きなど
猫のお手入れとして、「爪切り、耳掃除、歯磨き」などがありますよね。
猫ちゃん、めちゃくちゃ嫌がらないですか?
お手入れも無理やりにしてしまうと、猫からすれば嫌がらせをされていると覚えてしまうので、どうしたらよいか迷いました。
そこで我が家のお手入れの仕方は、『いなば、チャオちゅ~る』です♪
二人での作業となってしまうのですが、一人が抱っこをしてチュールをあげているいる隙にお手入れを済ませてしまうことです。
ココちゃんは必死にチュールに夢中になっているので、お手入れがとてもやり易くなったし、また喜んでいる内にお手入れを済ませるので、ココちゃんのストレスも無くなって一石二鳥です!
もしお手入れの仕方に困っている人は、このやり方オススメですよ♪
構う頻度が少なくなる
以前より明らかに構う頻度が少なくなると、猫ちゃんも一人でいる時間に慣れてしまい、信頼関係に溝ができてしまうこともあるそうです。
新しいペットを迎え入れた時や、子供が生まれた時などが一番上記のようなケースが多くなりそうですね。
現在ではココちゃんとの距離も元に戻ったのですが、ずっと子供に意識を持ち続けていれば元に戻りにくかったように思います。
中には仕事で忙しい人や、出張で家を空けないといけない人もいていると思います。一時的に距離が離れてしまっていても、猫ちゃんに思いを寄せているのであれば自然とまた信頼関係が築けると思いますので、さほど気にする必要はないかもしれません。
大事なことは、可愛い愛猫との時間を作れるように努力することだと思います。
猫に嫌われる行動まとめ
- しつこく構ったり、追いかけ回す
- 撫で回す
- 無理やり抱っこする
- タバコや柑橘系の匂い
- 低い声や大きな声を出す
- 猫を叩いたり、身体を押さえつける
- 尾尻や足を引っ張る
- 爪切り、耳掃除、歯磨きなど
- 構う頻度が少なくなる
知らず知らずに、猫ちゃんにしてしまっていた項目はありませんでしたか?
分かっていたとしても感情に任せて失敗をしてしまうこともあると思います。
猫から癒しを貰っている人が7割くらい。飼わなければよかったと後悔する人が3割くらい。
後者の3割の飼い主に引き取られた猫ちゃんは、どんな気持ちで毎日を過ごしているのでしょうか。
猫はとてもナイーブだと飼っていて分かります。また、人の気持ちを読み取ることも長けていると思います。
私たちが猫ちゃんに対して嫌気をさしているのであれば、比例して猫ちゃんも嫌気をさします。そうなることでどんどん溝が深まり、虐待などに繋がっていっているのだと思います。
自分(人)も猫も当然のことながら幸せになりたいのです。
お互いが好き同士を目指せるのは、間違いなく力ある人間です。
自分の為にも、猫ちゃんの為にも、信頼関係を築いていってほしいと切に思います。
動物への虐待が無くならない昨今。少しでも虐待が減る世の中を目指しながら…。