我が家の1歳半になる猫(ココちゃん)が、前足の肉球に細菌感染を起こし、エリザベスカラーを付けることになりました。
エリザベスカラーを装着したのですが、首をブンブンと振りまわしたり、暴れまわって物にぶつかったりと大変でした。
その姿を見て、
- 猫は何故エリザベスカラーを嫌がるのか?
- ストレスは減らせるのか?
ココちゃんの為にも勉強して、自分流に色々と試してみました。
そこで今回は、
- エリザベスカラーを装着させようか迷っている人
- 装着時に困っている人
に向けて、私の経験を元に下記の3つの内容を分かりやすく解説していこうと思います!
- 猫がエリザベスカラーを嫌がる理由
- 装着時のストレスを軽減させる方法
- 嫌がった時の対処法
猫がエリザベスカラーを嫌がる理由
猫がエリザベスカラーを嫌がる理由は、装着に慣れていないことも理由としてはありますが、主な理由としては
- 物との距離感がつかめなくなる
- きれい好きなのに体を舐めれない
- トイレが上手くできなくなる
- ご飯やお水を上手に飲食できない
エリザベスカラーをつけることにより、上記のような行動が出来なくなることを本能的に察知し、嫌がっているのだと感じました。
実際に、猫にとってエリザベスカラーを装着するのは、大変ストレスとなってしまいます。
物との距離感がつかめなくなる
カラーを付けてからしばらくすると、家の中を歩いてるだけなのに、壁や家具などにカラーが『ゴツンゴツン』と当たっていて、かなり歩きにくそうでした。
距離を測るヒゲがエリザベスカラーに覆いかぶさって、距離感が分からなくなってしまいました。
猫のヒゲには他にも重要な役割があるのはご存知ですか?
下記のサイトで詳しく説明してくれているので、気になる方は読んでみてください。
本来猫はヒゲで距離を測り、通れる場所や通れない場所を判断しています。
そのヒゲが常にエリザベスカラーにあたっている状態なので、方向感覚も鈍っていました。
その後の様子を見ていた感想ですが、
エリザベスカラーを装着した事に関しては、短時間で慣れはじめて外そうとはしなくなったのですが、物との距離感は長時間経ってもコツを掴めていませんでした。
物にぶつかってばかりで、ココちゃんも心なしかテンションが低くなり、拗ねて座り込んでしまいました。
きれい好きなのに体を舐めれない
猫はご飯を食べた後やリラックスしている時など、よく毛づくろいをしている姿を見かけますよね。
エリザベスカラーをつけていている時も、ご飯を食べた後は必ず前足で顔を綺麗に拭こうとしたり、体を舐めようとします。
残念ながらエリザベスカラーを装着しているので、舐める事はできません。
また首の後ろや耳の後ろあたりも、よく掻いている仕草を目にしますが、エリザベスカラーが邪魔をして掻けない状態になります。
普段から出来ていた事を急に制限されて、痒い所も掻けない状態になると大きなストレスを感じると思います。
実際に、ココちゃんも舐めることや掻くことを何度もチャレンジするのですが、欲求を満たすことが出来ずに、何回も同じ仕草を繰り返していました。
トイレが上手にできなくなる
エリザベスカラーを装着してから、体が尿臭くなっていることに気がつきました。
もしかすると「トイレも上手に出来なくなっているのでは?」と思い、次のトイレ時の様子を見ていることにしました。
我が家の猫トイレは砂を使用しているのですが、いつも上手に出来ていた排泄後の砂かけが全く出来ていなかったのです。
猫は用を足した後に、鼻でクンクンして匂いを嗅ぎわけ、砂で対象物を隠します。
カラーを付けていることにより、匂いを嗅ぐことが出来なくなってしまい、対象物を上手に隠すことが出来なくなっていたのです。
エリザベスカラーに慣れていないこともあり、最初のトイレ時に尿がついてしまったのではないかと思います。
大きい排便もエリザベスカラーを付けてからは、よく足で対象物を踏んでしまい、足の裏も臭くなっていました。
匂いを嗅ぐことが出来なくなったのが最大の理由です。
ご飯やお水を上手に飲食できない
我が家の器は、上記の写真のような高さのある容器でいつもご飯をあげています。
エリザベスカラーをつけて、初めてご飯を食べる時に、カラーの先端が器に当たってしまい、器が倒れて全てのご飯が地面にこぼれてしまいました。
お水も同様にエリザベスカラーの先が容器に当たってしまい、飲むことが出来ていませんでした。
ココちゃんはしっかりと水を取るほうで、ご飯の時もいつも私に催促するぐらい大好きです。
しかし、エリザベスカラーをつけてからは水を飲まなくなり、ご飯の催促もすることが無くなってしまいました。
大好きなご飯が上手く食べれないことは、最大のストレスだったと思います。
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エリザベスカラー装着時のストレスの減らし方
カラーをつけてから注意したこと
物など通れやすいように工夫する
エリザベスカラーをつけた猫は、今まで通りの感覚で家の中を歩くので、家具と物との距離を離せる場所はカラーがあたらないように位置を換えました。
ソファーの位置を変えたり、椅子などはタンスにしまったりしました。
高い位置に登れないようにする
エリザベスカラーをつけたまま棚の上へあがると、降りる時にエリザベスカラーが割れるなどの危険性が高いです。
少し高い場所などは猫が上がることの出来ないように物などを置いて対策をしました。
寝床の確保
ココちゃんはケージの中のハンモックで寝ることが好きでした。
しかし、エリザベスカラーをつけたままケージの中に入ることが出来なくなってしまったので、ハンモックの代わりにダンボールの箱などを数カ所に置いてみました。
ダンボールを置いてみたら、その中で寝ていることが多かったので、置いて良かったと思います。
欲求を満たすための少しの工夫
食事を終えた後について
食事を終えた後は決まって毛繕いをするので、少しの間だけカラーを外してあげることが良いと思います。
食後にエリザベスカラーを外してあげると、いつも通り顔や体を綺麗に舐めていて、その時のココちゃんはなんだか嬉しそうにしていました。
注意してほしいのが、体を舐め終わるとまた傷口を舐め出すので、傷口を舐めはじめたらエリザベスカラーを再装着するようにしてください。
かく仕草を目にした時について
猫がくつろいでいる時や、自分の側に近寄って来た時は、顔や耳の後ろをかいてあげると良いです!
ココちゃんは自分が足で掻いているかのように、私の動きに合わせて足を動かして気持ち良さそうにしていました。
またエリザベスカラーをつけていても強引に上から痒い所を掻こうとするので、その仕草を見た時には、痒そうな箇所を私の手で毎回掻いてあげていました。
トイレ時の工夫について
用を足す時について
我が家では、トイレに入った時はエリザベスカラーを外してあげるようにしていました。
エリザベスカラーを外してあげると、いつも通り匂いを嗅ぐことが出来るので、上手に砂をかけてココちゃんも満足しているようでした。
用を足した後はすぐにトイレを掃除してあげていました。
異物が体に付いてしまった時について
体についてしまった匂いは、シート型のシャンプーで綺麗に拭き取ってあげました。
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異物がお尻についていた時も、違和感があるのかソワソワして落ち着きがありませんでしたが、シャンプーシートで異物を取り除いてあげると満足そうにリビングでくつろいでいました。
エリザベスカラーを付けていたらトイレも上手に出来なくなるので、用を足した後のケアをしてあげることが大切です。
ご飯を食べる時や、お水を飲む時に工夫したこと
ご飯をあげる時について
ご飯を食べ始める前には、エリザベスカラーの先が器にぶつからないように誘導してあげていました。
我が家ではご飯の時間になるとグラムを計り、私が手渡しであげているのですが、家庭によってはご飯を出しっ放しで与えている人も多いと思います。
猫がご飯を食べる時に、横で見ていられる環境であれば良いのですが、見れない人は高さのある容器ではなく、倒れない低めの容器にご飯を入れてあげるなどの工夫が必要になると思います。
猫によっては地面に落ちたご飯を食べない猫もいていると友人から聞いたことがあります。
我が家も子猫時に使用していた低めの容器に変えてご飯をあげてみたら、倒すことなくスムーズにご飯を食べれるようになりました。
水を飲む時について
エリザベスカラーをつけてからは水を飲まなくなってしまい、本当に心配になりました。
基本猫はあまり水分を取らないとされているのですが、それでも今までは1日最低1回は必ず水を飲んでいました。
上手に水が飲めなくなったことが原因で我慢しているように見えたので、水の容器を口元まで運んであげると、もの凄い勢いで水を飲み始めてくれました。
それからは、1日に何回かは水の容器を口元まで運んであげることにしました。
飲む時もあれば飲まない時もあったのですが、必要な時に飲めれる工夫はできたと思います。
仕事などで家にいていない人も、帰ってきたらまずは水の容器を口元まで運んであげると良いと思います!
エリザベスカラーをつけたまま、連日家を空ける場合は、非常に危険なので、ペットホテルや家族など相談することをお勧めします。
エリザベスカラーを嫌がる時の対処法
エリザベスカラーを装着するとすぐに、首をブンブンと振り回し、外そうと必死でした。
エリザベスカラーが外れない事でイライラがMAXになり、急に猫の運動会の時よりも激しい気性で家の中を走り回り始めます。
その様子を見ていた私たちも、可哀想ですぐにでもエリザベスカラーを外してあげたい気持ちになりました。
しかし、エリザベスカラーを外して傷口を舐めてしまった場合は、症状が悪化したり、治りが遅くなる可能性が非常に高くなってしまいます。
そこで、私が実際に対処したことは
- エリザベスカラーを付け外しする
- チュールなどおやつでごまかす
- ご飯の直前に付ける
猫がエリザベスカラーを一番嫌がる時は、付け始めの時です!
付ける事に慣れさせることや、忘れさせることが大切です。
1.エリザベスカラーを付け外しする
最初の装着時に嫌がった時は、ある程度(1分〜2分)装着時間を設け、一度外してあげてください。
そして30秒ほど外してあげ、また装着してください。
繰り返すことで諦めたのか、疲れたのかは分かりませんが、徐々にエリザベスカラーを外そうとする行為が無くなってきました。
2.チュールなどおやつでごまかす
付け外しの手法を試した後に、微妙にまだ嫌がっているように見えたので、おやつで意識を変えてみる方法を試してみました。
結果は、エリザベスカラーよりチュールに意識が向いてくれ、食べた後はいつものように毛繕いをしようとしていました。
毛繕い風の行為が終わった頃には、拗ねた感じで大人しくなり、睡眠についてくれました。
3.ご飯時の直前に付ける
この手法は試してはいないのですが、チュールやご飯が好きな猫であれば、装着時にご飯をあげてみることが、エリザベスカラーに慣れさせる早い方法かもしれません。
チュールよりもご飯を食べる時間の方が長いので、エリザベスカラーを装着している時間も長くなり、猫にとっても違和感が徐々に減っていくと思います。
もしご飯の手法が無理な場合でも、その後にエリザベスカラーを付け外しする工程を試すこともできるのでオススメです!
ご飯はエリザベスカラーを装着していると食べにくいので、しっかりと器まで誘導してあげてください!
エリザベスカラーまとめ
エリザベスカラーを装着すると、猫は普段出来ていたことが出来なくなってしまいます。出来なくなったことで大きなストレスを抱えてしまいます。
ココちゃんもカラーを付けていた時は、いつも元気がなかったように思います。
- 物との距離感がつかめなくなる
- 綺麗好きなのに体を舐めれない
- トイレが上手くできなくなる
- ご飯やお水を上手に飲食できない
エリザベスカラー以外にも、塗り薬などで怪我を治す方法も獣医師に教えていただきましたが、結局塗り薬も舐めるのであれば効果がないとのことでした。
ココちゃんは傷口を舐めることにより、症状が悪化していったこともあり、ストレスを感じることは分かっていましたが、エリザベエスカラーを付ける選択をしました。
1週間エリザベスカラーをつけて頑張ったので、無事きれいに完治してくれました!
今後、愛猫にエリザベスカラーを装着する時には、ストレスを抱えないように努力してあげるようにして下さい。
きっと愛猫にも必死さが伝わり、一緒に怪我を治すことができて、信頼関係もまた深まると思います。